報告書を見せた時、相手はどんな反応をするのか?
浮気調査の結果を記した調査報告書は、探偵社が依頼者に唯一手渡す事できる商品です。
そこには調査の細かな記録が写真付きで記されており、離婚調停や裁判でも威力を発揮できる書類として作られています。
つまり報告書=依頼料金と言っても過言ではありません。一冊30万円、もしくは100万円の書類であることを考えれば、決して無駄にはできないですよね?
しかし、依頼者の中には、本人に浮気調査の報告書を見せた時の反応が怖くて、浮気の証拠は握ったものの、報告書を引き出しの奥や貸金庫にしまいっぱなしにしている人もいるのですが、これは大変勿体ない事ですね。
では、報告書を見せた時、相手はどのような反応をするのか?
過去の例を元に見ていきましょう。
多くの依頼者の話をまとめると、報告書を見せた瞬間の相手の反応は殆ど『唖然とする』としか表現できないような反応を示すそうです。
おそらく口をぽっかりと開けて、目を見開いたままの顔でしょう。
何が起きているのか解らない、もしくはそれを考える事を脳が拒んでいる状態なので、反応も何も殆ど示さないようです。
確かに浮気をしている自覚があるのであれば、目の前に『調査報告書』の文字が入った分厚い書類が出てきた時点で、中身を確認するまでも無く一気にパニックになってしまうでしょう。
なんとか言い逃れを思いつこうにも、報告書の中には自分と浮気相手が一緒に移っている写真が山ほど乗っていますし、もはや口を開く事もできないかもしれません。
浮気調査の報告書を突きつけられた時、とにかく自分を守ろうと必死になって突然怒り出す人がいます。
世に言う逆ギレというやつですね。
「そんな事をしてただですむと思うなよ!」
「探偵になんて頼んで、恥をしれ!」
と、良くそんな事が言えるものだと呆れてしまうような台詞ばかり飛び出してきますが、これも怯えて興奮しているだけですから、さっさと無視して話を進めて下さい。
また逆ギレをしているからといって、暴力的な行動に走る人は聞いた事がありません。
よく依頼者から「報告書を見せた途端、突然相手が怒鳴ったり、手を上げたりしないか?」と質問をされた事もありましたが、その様な行動に出た人はまず居ないのではないでしょうか。
むしろ逆ギレというのは自分を守るので必死な状態ですから、とにかくその場から逃げたいと頭は一杯なはずです。
しかし、こういう時の相手は恐怖でパニックになっている時が多いので、あまり追い詰めすぎると何を仕出かすか解りませんので、慎重に話を進めておきましょう。
涙は女の武器といいますが浮気調査の報告書を見せた途端、突然泣き始める女性が多いです。
このとき女性は涙ながらに次の様な台詞を吐くでしょう。
「ごめんなさい、浮気なんてするつもりはなかったの」
「あなたが悪いのよ、ずっと寂しかったの」
この時甘い男性なら浮気をした女性の事を許してしまうかもしれませんが、それは止めた方がいいでしょう。
こういう場面ですぐに涙を流す女性は、本人が無自覚なほど強かであり、女性の弱さを逆手に取ってその場を切り抜けようとしているだけに過ぎません。
涙を流しているようなら、まずは泣き止むまで待ち、冷静に今後の決断を迫りましょう。
浮気の調査報告書を提示した瞬間、相手から離婚を切り出される場合があります。
しかしこの時慌てて別居に合意してはなりません。
できるだけ夫婦関係を修繕する意思を見せて、別居に多少反対した方が良いでしょう。
夫婦関係の修繕を願っているならまだしも、別居や離婚に合意しているのになぜこの様な行動が必要なのか?
それは後々離婚調停や裁判に持ち込んだ場合、浮気をしておきながら自ら別居を申し出て、相手の合意を得ないまま別居を行った配偶者は、慰謝料、養育費、さらに財産分与にいたる全ての条件において不利な立場に追い込まれやすいのです。
ですから、まずは冷静に話し合おうと申し出てください。
決して別居を止める必要はありません。
相手が激昂して家を出て行くのを止めるポーズのみが必要なだけです。
報告書を有効活用するためには?
このように報告書を見せられた本人は様々な反応をしますが、やはり問題は感情的になりこちらの発言を無視し始めた時です。
このような状態に陥らないためにも、こちらも冷静に対話に臨み、あまり相手を追い詰めすぎず、ある程度逃げ道を作りながら報告書を見せていかねばなりません。
また相手と1対1で話し合いをする自身がなければ、友人や知人、もしくは自身の両親を連れて報告書を見せることも効果的でしょう。
相手が感情的になるのに牽制できますし、いざ相手が逆ギレをしたとしても周りの人間が目を光らせているので、そうそう馬鹿な真似はできません。
さらに探偵社の一部では、報告書を一人で相手に見せる勇気が無い場合に付添人を頼める所もあるので、探偵社に相談した時に先に訪ねておくと良いでしょう。